IPDロジスティクス株式会社よりお知らせ(11月号)

秋も一段と深まってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

長く続いた猛暑の後、すぐに穏やかな秋の季節を迎えましたが、晴れた日の放射冷却の影響で朝晩は冷え込み、いつも以上に体調管理に気を遣われている方も多いのではないでしょうか。

また、この季節ならではの紅葉ですが、周期的に変化するお天気の影響で一部の色付きに遅れもあるようですが、概ね平年並みのようですので、ちょうど見頃を迎えている地域やこれから見頃を迎える地域でも、美しい紅葉を見に出掛けたり、スポーツや芸術、旬の食べ物を楽しむなど、それぞれの秋を大いに楽しんでまいりましょう。

さて、弊社からのお知らせとしまして、このたび上伊那郡箕輪町に伊那営業所を新設することとなりました!

この営業所は保税蔵置場や梱包場、バンニング・デバンニングステージ、事務所(1階、2階)などを含み、総床面積は 5,209.73㎡(1,578.70坪)であり、弊社所有の倉庫の中でも最大規模の倉庫になります。

本社のある長野県東御市から伊那営業所までは車で1時間半程度と比較的近く、また最寄りの伊北ICから伊那営業所まではわずかな距離ですのでアクセスし易くとても便利な場所です。

また、箕輪町には紅葉の名所ランキングで日本一にも選ばれている箕輪ダム(通称:もみじ湖)があり、湖畔一帯には約1万本のもみじが植えられており、例年晩秋になると、燃えるような赤と湖面のブルーのコントラストが美しいということで、風光明媚さも併せ持つ素晴らしい風土です。

ちょうど1週間前の10月25日、伊那営業所を建設するにあたり地鎮祭を執り行いました!
当日は暖かな日差しが降り注ぎ、晴れて大変気持ちの良い秋空の下、御射山三社より宮司様をお迎えし、以下、弊社関係者、郵船ロジスティクス信州株式会社様、蓑輪町町長様、八十二銀行様、長野銀行様、地主の皆様、建設・施工会社様にご参列いただき、皆様のお支えもあり、神事を滞りなく終えることができました。
これから安全・品質第一で工事が進められていき、完成は来年末を予定しています。

地鎮祭後には弊社代表が複数の新聞社より取材を受けましたが、その内容は翌日の各社の新聞記事に掲載されましたので、すでに伊那営業所建設の件をご存じの方も多いことと思います。

弊社は現在、長野県東信エリアのお客様を中心にお取引させていただいておりますが、この伊那営業所が稼働する折には中・南信エリアのお客様ともお近づきになり、私どものサービスをご提供させていただける日を心待ちにしています。

これから出会うお客様、そして今現在弊社をご用命くださっているお客様・お取引させていただいているすべての皆様に
末永くご愛顧いただけますよう、これからも日々精進してまいります。引き続きIPDロジスティクスをどうぞよろしく
お願い申し上げます。

ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「旅具通関」をご紹介しました。
今回は「他法令」についてお話したいと思います。

他法令とは、関税関係以外の法令で、輸出または輸入に関して税関の輸出入の許可のほかに担当省庁の許可承認などを定めたものをいいます。

他法令の例としまして、

・安全保障貿易管理や国際約束などに係る“外国為替及び外国貿易法(外為法)“
・食品、おもちゃなどの貨物に係る“食品衛生法”
・農産物などに係る“植物防疫法”
・畜産品などに係る“家畜伝染病予防法”
・“医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)“

などが挙げられます。

例えば、商業的に使用する食品や乳幼児のおもちゃを輸入する場合、安全性確保の観点から“食品衛生法”に基づき、輸入者は厚生労働省が管轄する検疫所に対し食品届の輸入届出を行わなければならず、輸入届出を行わない食品などについては、販売・営業上使用することはできません。
輸入者は貨物到着後、事前に用意していた食品等輸入届出関係書類をもとに検疫所に対して輸入届出を行います。検疫所の審査によって、検査不要であればそのまま食品等輸入届出済証が発行され、要検査の場合は、検査に合格する必要があります。

関税法70条より、輸出入申告者には税関に対して他法令の証明と確認の義務がありますので、他法令に係る手続きを適切に対応しなければ、輸出入の許可を受けられません。

いかがでしたでしょうか。
さまざまな法令がありますが、いずれの場合も適切な対応が求められますのでご留意いただけますと幸いです。
次回もどうぞお楽しみに…。

~最後にひとこと~
今年の夏に茨城県の水戸を訪れてきました。水戸というと水戸黄門や納豆を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ここは日本三名園の一つ“偕楽園”があり、金沢の兼六園、岡山の後楽園と続き、この偕楽園も訪れたい場所の一つでした。
偕楽園は梅が有名ですが、季節外だったため、約100品種の梅の木々を見ることになりましたが、その明るい“陽”の世界が広がっている隣には“陰”の世界を表した見事な竹林が広がり、そのコントラストがとても印象的でした。^^
この庭園を手掛けたのは、徳川御三家の一つ水戸藩の第9代藩主・徳川斉昭ですが、日本最大規模の藩校「弘道館」設立や幕末の思想「尊王攘夷」を提唱、最後の将軍・徳川慶喜の父でもあり、実際に彼の遺産を巡ってみると、幕末に与えた影響は計り知れず、その時代に彼がいなければ今の日本とは違う形になって
いたかもしれないと思うと、非常に感慨深く趣のある所でした。

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