初夏の風もすがすがしい頃となってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月広島でG7サミット(主要国首脳会議)が開催されました。
サミットでは、世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題を
始めとするその時々の国際社会における重要な課題について
自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7各国
の首脳が自由に意見交換を行い、その成果が文書にまとめら
れ公表されました。また、今回のサミットはG7各国の他に
8か国の招待国(インド、ブラジル、韓国等)と7つの招待
機関(国際エネルギー機関、世界銀行、世界保健機関等)が
加わり、様々な諸課題について議論が交わされました。
今年は日本が議長国ということですので、年内(12月まで)に
日本各地で15の関係閣僚会合も開かれます。今後も国内外に
向けて様々な情報が発信されていくと思いますが、とりわけ
平和の大切さや命の尊さが世界中の人々に再認識され、現在
も紛争が続く地域や緊迫した状況にある地域にも1日も早く
平和が訪れることを願うばかりです。
目の前には往々にして解決困難な問題や状況が立ちはだかる
こともありますが、歴史から過去の人々の失敗や叡知を知り
活かすことも大事ですので、より良い未来に向けて思考を
巡らせてまいりましょう。
さて、弊社からのお知らせとしまして、本社正門の左手に
新しく梱包場を建設することとなりました!
この場所はこれまで駐車場として利用していましたが、
本社敷地内にもう一箇所梱包場所を設け、高まる梱包ニーズ
に備える予定です。
既存の梱包場は今までどおりですので、増設される梱包場と
合せまして約2倍近い梱包能力を有することになります。
これから工事が始まりますが、正門(入口)付近に工事車両
や建設資材が運搬されますため、お客様におかれましては
ご来社される際は十分にお気を付けくださいますよう
お願い申し上げます。
梱包はもちろんのこと、倉庫や輸送などに関しましても
随時ご相談を承っていますので、どうぞお気軽にお問合せ
くださいませ。
ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「貿易統計」をご紹介しました。
今回は「報復関税」についてお話したいと思います。
報復関税とは、① WTO協定上の利益を守り、その目的を達成
するため必要があると認められる場合、② ある国が、日本の
船舶、航空機、輸出貨物または通過貨物に対して差別的に
不利益な取扱いをしている場合などに、指定された物品の
課税価格と同額以下で課される割増関税のことです。
例えば100億円分の輸入に対するなら、100億円以下の輸入に
対して報復関税がかけられる、ということです。
報復関税は、原則として、WTOの承認を受けて課されること
となっています。また、他の特殊関税(相殺関税または
不当廉売関税)のように国内生産者から課税の申請を行う
ことはできません。
記憶に新しいところですと、2016年11月にアメリカ大統領に
選ばれたトランプ大統領は、2018年に中国からの輸入品818
品目(340億ドル相当)に対して25%の関税率をかけると宣言。
それを受けた中国は直ちにアメリカからの輸入品545品目、
340億ドルに対して25%の報復関税を課しました。
その後も、両国が報復関税を追加し、最終的にアメリカが
中国製品に関税をかけた品目は、5,745品目で2,000億ドル規模
になりました。中国側は5,207品目、620億ドル規模でした。
いかがでしたでしょうか。
次回もどうぞお楽しみに…。
~最後にひとこと~
前号からの続きですが、美味しい中華料理に満足するまで
は良かったのですが、就寝後1時間ごとに胃の逆襲ならぬ
逆流行為に遭い、なんと朝までに計7回もベッドとお手洗い
を行き来し、今まで生きてきた中で最も辛く苦しい一夜
(嘔吐7回)を経験しました(泣)。
最後はもはや幽体離脱しているのでは…?! とさえ感じ、
ほとんど眠れず、すっかり生気を失い、翌日はただただ
じっとして抜け殻のようになり…。
今でも“中華料理”や“上海” といった言葉を聞くと
この悪夢がよみがえり、「食べ過ぎると同じ目に遭うぞ!」
という戒めとなって食いしん坊の自分にブレーキをかけて
います。それにしても、油をよく分解するという中国茶の
真相はいまだに謎のままです(笑)。