そろそろ梅雨入りが近い時節となってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
梅雨というのは、春から夏への季節の変り目に東アジアから東南アジアにかけてみられる長雨や曇天で、北からオホーツク海高気圧が冷たい空気を、また南から太平洋高気圧が温かい空気をもたらし、お互いがぶつかり合うことで梅雨前線が発生して雨を降らせます。
そして7月の中旬から下旬にかけて太平洋高気圧の勢力が強まると梅雨前線が北上または消滅して梅雨明けとなるしくみです。
梅雨は農作物や草花、ダムにも必要不可欠ですが、逆に食中毒やカビの発生、また熱中症にもなりやすい時期ですので、新型コロナウイルス対策も含め健康には十分注意して、季節の移り変わりを楽しんでまいりましょう。
さて、弊社からのお知らせとしまして、今年2月号でもお伝えをしましたが、長野運輸支局による運送事業者に対する定期監査を終えて、現在Gマークの4回目の更新に向けて準備を進めています。
”Gマーク”とは、国土交通省が推進するGマーク認定制度で、厳正な審査により高評価を得た事業所のみに与えられる”安全性”の証です。”G”の由来はGood「よい」、Glory「繁栄」の頭文字”G”を取ったものです。
厳正な審査とはどんなものでしょうか。
それは、3テーマ(①安全性に対する法令の遵守状況、②事故や違反の状況、③安全性に対する取組の積極性)に、計38の評価項目が設けられていますが、認定要件として①~③の評価点数の合計点が80点以上(満点は101点)であり、①~③の各評価項目において基準点以上など、全ての認定要件をクリアしなければなりません。
Gマーク認定事業所は、2021年3月末現在、全国で26,940事業所(全事業所の約3割)が取得しており、コンプライアンスが確保されていますのでお客様に安心してご利用いただけます。
これからも法令を遵守し、安全運行を心がけてまいりますので、IPDロジスティクスを末永くご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
輸送に関するご質問やご相談などございましたら、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。
ここからは、“通関士コラム”をお届けします。
前回は「APEC(エイペック)」をご紹介しました。今回は「LDC」についてお話したいと思います。
「LDC」とは“Least Developed Countries”の略で、“後発開発途上国”のことです。後発開発途上国とは、国連で認定された途上国の中でも特に開発の遅れた国々のことで、2021年8月現在、世界に46か国あります。
特にアフリカ地域に多く、例としましてエチオピア、ギニア、ルワンダ、タンザニアなどです。
LDCに認定されるのは、以下3つの基準を満たした国ですが、認定される国の同意が前提となります。また、LDCは3年に一度見直しが行われます。
(1)一人あたりの国民総所得(3年間平均): 1,018米ドル以下
(2)HAI (Human Assets Index): 栄養不足人口の割合、5歳以下、乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、中等教育就学率、成人識字率が一定値以下
(3)EVI(Economic Vulnerability Index): 人口規模、地理的要素、経済構造、環境、貿易のショック、自然災害のショックが一定値以下
アジアでは、ミャンマーやブータン、ラオスなどがLDCに認定されていますが、ブータンは2023年にLDCを卒業予定ということです。
LDCを卒業するにはその条件や審査もあり、容易なことではないと察しますが、SDGsの観点からも、LDCを卒業する国が増えて、未来にLDCがなくなることを願いたいと思います。
次回もどうぞお楽しみに…。
~最後にひとこと~
ハプニング記憶3つ目は、初めて一人旅に挑戦しニュージーランドを起点にアジア各国を周遊していた時のことです。
旅に色々なハプニングは付きものですが、その中でも特に印象に残っているのは、タイの国際空港で税関職員に質問・誘導され、個室に連れていかれた時のこと。
持ち物検査、上着やジーンズのポケット、靴底や靴下の中まで調べられ、最後は下着姿になって女性職員に頭から足の裏までまんべんなく触られて検査されるという始末…。その時はなぜそんな目に遭うのか分かりませんでした
が、あとで振り返ると「まさか運び屋に間違われた…?!!(泣)」
そんな体験や、感動を分かち合える友もいない一人旅なんか、もう二度としない!と誓ったのでした。(現在その誓いは解除済。^^;)